目次
レビュー依頼が来た
またしてもSOUNDPEATSさんより商品レビューの依頼が来ました。
てことで今回紹介するのはコチラ。

「SOUNDPEATS CCイヤーカフイヤホン」をレビューしていきます。
※この記事はSOUNDPEATSさんより商品の提供を受けています。
SOUNDPEATS CCイヤーカフイヤホンの特徴
SOUNDPEATSさんが売りとしている商品の特徴はコチラ
①耳挟み式デザインで、メガネやマスクの着用に干渉しません。多くの人間の耳モデルデータに基づいた角度設計により、どんな大きさ・形の耳にもフィットし、耳への圧迫感はゼロで、優しい装着感を提供します。
②片耳わずか5gの軽量設計で、装着しているのを感じさせない軽さ。長時間使用しても耳に痛みや疲れを感じにくいです。
③本体の70%は柔らかいシリコン素材を採用し、形状記憶チタン合金との組み合わせによって、安定したフィット感と快適な装着感を実現。
④耳を塞がない構造で、いつでも周囲の音を聞きながら安全に音楽が楽しめます。小耳、外耳炎や中耳炎が気になる音楽愛好家の方に特に適しています。
⑤12mmデュアルマグネットダイナミックドライバーと独自ダイナミックEQアルゴリズム対応で、繊細なサウンド、迫力ある低音を体験。
⑥左右チャンネルを自動的に適応するため、充電ケースに区別なく収納可能。3D空間オーディオを搭載し、急速充電やマルチポイント機能なども備え、同価格帯で圧倒的なコスパを実現しています。
最近流行りの耳をふさがない上に、メガネやマスクに干渉しないイヤーカフ型と呼ばれるイヤホンの一つ。
この商品の売りとしては「快適な装着感」「迫力のある高音質なサウンド」「耳を塞がずに安全に音楽を楽しむ」「左右を気にせずにケースに収納可能」「高コスパ」といったところみたいですね。
私個人としては、今までイヤーカフ型イヤホンを使ったことがなかったので、ワクワクの初挑戦でした。
・・・結論から言うと、これじゃなくてもよくない?
SOUNDPEATS CCイヤーカフイヤホン レビュー開始
評価(1/5)

あれ?「ココがおすすめ」「ココがダメ」ポイントは?
オススメポイントが無いから無しだ。
音質
値段相応。低音にかなりこだわって作っているようで、迫力のある低音が楽しめました。一方で、ボーカルは少し引っ込んでるかな?という感じ。
と思っていたら。初期状態で「ダイナミックEQ」という機能がONになっていて、これが低音を増幅させる機能とのこと。だったら、これを切れば低音とボーカルのバランスが良くなるかな?と思ってアプリからOFFにしてみたら一気に貧弱で迫力のない音に・・・。もしかして、ドライバの貧弱さをソフトウェアで補っている・・・?
ただ、ダイナミックEQさえONにしていれば普通に音楽を楽しめるレベルの音質にはなります。
装着感
本機のウリの一つである装着感。
最初はイヤリングみたいに耳たぶのあたりにぶら下げるイメージで装着するのかと思いましたが、Amazonにある装着の仕方の動画によると、耳の穴に垂直になるような感じで装着する模様。なるほど。確かにこっちの方が「イヤーカフ」っぽいですね。
装着する場所を間違えると一気にラジオのような音質に早変わりするので初めは鏡を見ながら一番良く音が聞こえる場所を模索することになるでしょう。

・・・この画像を見てピンと来る方も多いと思いますが、重力に対する支えが一切ない付け方なのでずり下がってきます。
試しにこのイヤホンを装着して1時間ほど外を歩いてみましたが、歩く振動でどんどんずり下がっていきますね。スポーツジムとか耐えられるんでしょうか?
幸い、ずり下がったせいで音が聞こえない!なんて事にはなりませんが、左右の音のバランスが変になったり、遠くから音が聞こえてくるような感じになったりはします。
また軽量で軽い装着感、長時間装着可能と謳われていますが、耳を挟んで装着する形なので挟まれているところにイヤホンを常に感じますし、挟まれているので正直痛くなってきます。カナル型、インナーイヤー型、耳掛け型とは違うところに負担がかかるだけで、特別長時間付けられる。とは感じません。
また、耳をふさがないと謳われていますが、たしかにカナル型と違って耳穴には何も入れませんが、耳穴のそばに音が出る部分を持っていくことになるので、耳掛け型やEarPodsぐらいには耳は塞がれる形になります。周囲の音を聞くには全く問題はありません。
ケースにしまう時、左右を気にしなくていい
本機最大の目玉機能。
基本的にワイヤレスイヤホンは左右の形状が違うので、イヤホンケースにしまう時、左右を合わせないとケースに仕舞え無いのですが、本作は左右の形状が同じなので、イヤホンケースにしまって蓋をすると、ケースのどちらにイヤホンが装填されているのかを自動で判別して左右のチャンネルを切り替えてくれる。という機能が備わっています。
例えば右のイヤホンをケースの左側に仕舞っても、次に使う時は左のイヤホンになっている。という機能ですね。左右の形状が同じなイヤーカフ型だからこそ出来る画期的な機能と言えるでしょう。
私はイヤホンをしながら寝落ちして、朝起きたらイヤホンが外れている事も多いので、そういう時に拾ったイヤホンを無造作にポイッと仕舞えるのは便利ですね。
ただ、惜しいのが「イヤホンの左右」は気にする必要がないのですが、充電端子の場所の関係で「イヤホンの向き」は気にしないといけません。


イヤホン、ケース共に充電端子は片側にしか付いていません。このため、ここの向きは揃えないといけません。
せっかく左右を気にせずに仕舞えます。ということを売りにしているなら向きも気にせずに無造作にポイッと放り投げて仕舞える。ぐらいな仕様になっていたら完璧だったかな。もっとも、その場合だと今度は装着する時にどっちが音が出る側だっけ?と気にすることになるだけだと思うので、我ながら無茶を言っているとは思いますが・・・。
マルチポイント対応
2つの機器に同時に接続して状況に応じて自動で機器を切り替えてくれるマルチポイントに対応。
試しに手持ちのPixel7とiPad第10世代に設定してみましたが音声の切り替えなど、問題なく使えました。
ハイエンド機のみの機能なイメージがありましたが、いまや当たり前のように搭載されていますね。
通話用のノイズキャンセリングマイクも搭載
マイクも内臓なので電話やボイスチャットにも対応。
AIノイズキャンセリングの意味は良くわかりませんでしたが、確かにスマホの内蔵マイクに比べるとクリアで聞きやすい音質です。通話やチャット用途なら全く問題ないでしょう。
使う人はいないと思いますが動画配信活動、あるいはオンラインでのプレゼンなど音質が重要なところでは別のマイクをおすすめします。
総評
評価(1/5)

レビューの機会をいただき、その上商品の提供までしていただいた身でこのようなことを言うのは非常に申し訳ないのですが、はっきり言って他人におすすめしたい商品では無いですし、私も今後使うことは無いと思います。
音質、装着感共にこの商品、この形をわざわざ選択する理由が無く、耳をふさぐ感覚が嫌。という場合でもカナル型ではないインナーイヤー型や耳掛け型を選んだほうが装着が安定しますし、音質が劣るということもありません。メガネやマスクと併用したい場合でもインナーイヤー型でいけますしね。
正直、この商品を買うなら他のイヤホン、私の手持ちのイヤホンで言うなら同じSOUNDPEATSさんの「Air3DeluxeHS」(インナーイヤー型)やokcscさんの「X12Ultra」(インナーイヤー型)、TRUEFREEさんの「TRUEFREE O1」(耳掛け型)などが近い価格帯で音質、装着感共にオススメできます。Air3DeluxeHSは後継機がでているのでソチラかな。
故に、このイヤホンだからこそ出来る「左右を気にせずにケースに仕舞える」という機能には期待したのですが、少々中途半端感が否めないところ。
なので結論を言ってしまうと、これじゃなくてもよくない?となってしまうのです。