ウルトラマンの話

ウルトラマンゼノン

2018年1月5日

この記事は2018/01/05に書いたものです。

さて、ウルトラマンゼノンを紹介です。

画面の向こうから皆様の誰や!?というツッコミが聞こえてきそうですなぁ・・・。

ウルトラマンゼノン

©円谷プロダクション 「ウルトラマンマックス」より

彼はゾフィーやアストラの様に自身の作品を持たないウルトラ戦士です。

初登場したのはウルトラマンマックス第13話「ゼットンの娘」

ゼットン星人が地球に連れてきたゼットンを相手に全く歯が立たないマックスの救援に現れゼットンと交戦。

しかしゼットンの強さを前に彼もまた追い詰められてしまいます。

そこでゼノンは新兵器マックスギャラクシーをマックスに託し、この新たな武器を手に入れたマックスによってゼットンは撃破されました。

直接の撃破ではなくマックスをサポートする形でゼットン撃破に協力したんですね。

なに?ゼノンが使おうとしていたマックスギャラクシーを戦いのどさくさに紛れてマックスが横取りしたように見える?知らん。そんな事は俺の管轄外だ。

その後、地球に新たな脅威が迫っている事をマックスに伝えて宇宙へ帰還しました。

こうしてウルトラマンマックスという作品は主役であるマックスと2号ウルトラマンであるゼノンを中心とした作品へとシフトしていったんですね。

ゼノンは地球に駐屯はしないというウルトラマンレオで言うところのアストラのような立ち位置となりました。

さて、そのゼノンが次に登場したのはウルトラマンマックス最終回

・・・え?

そう・・・次に登場したのは最終回なのです。

なんと2号ウルトラマンとして用意されておきながら最終回まで出番がなかったのです。

ま、まぁ、最終回の登場です。今まで出れなかった鬱憤を晴らすかのごとく大活躍してくれたに違いないでしょう。

最終回で彼が担った役目。それは

マックスの出迎え

戦いに参加すらしていないッ!!!

地球での最後の戦いを終えて宇宙へ帰還したマックスを大気圏外で出迎えて二人でM78星雲に帰っていきました。

つまりウルトラマンマックス劇中におけるゼノンの成績は

0勝1敗1警告1お迎え

なんということでしょう。勝ち星が無いではありませんか。

同じような立場のゾフィーやアストラだって勝ち星あるのに・・・。

なんでこんな事になったのかというとウルトラマンマックスのメインライター曰く「出しとけば誰かが使うだろうと思って出したら誰も使わなかった」とのこと。

ヒーロー1体新規で生み出すってそれなりに予算食うことなのにそんな無計画でいいのか・・・。良くないから赤字になって子会社になりました。

まぁ、ウルトラマンマックスという作品は歴代作品の中でも最多となるクリエイターが参加して各々の個性の元に作られたバラエティ豊かな作品群が魅力なわけですが、その一方で各話ごとの整合性を破棄した作品でもあるのでクリエイター間での意思疎通がうまくできていない作品だったのかもしれないですね。

そんなメタい事情が明らかになっている状態であえて擁護するならば元々マックスは地球の防衛ではなく文明監視の為に地球に訪れていました。

本来なら監視対象の文明に手を出すことは許されないのですが命がけで怪獣に立ち向かうトウマ・カイトの姿に共振する個性を見出したマックスは彼と一体化し、地球を守るための戦いを繰り広げる事になります。

つまりマックスは命令違反をしている状態なんですね。

ウルトラマンやウルトラセブンの事を考えると宇宙警備隊は何かを救うための命令違反には寛容な様ですが組織としては規律を乱している者を大々的に支援するわけにはいかないでしょう。

当然宇宙警備隊所属であるゼノンもマックスを表立って支援することはできなかったので活躍の場がもらえなかったのではないでしょうか。

なに?それならゼットン戦に参加したのは何故だ?知らん。そんな事は(ry

マックスに登場した後は映画「ウルトラ銀河伝説」にゲスト出演。

ここではマックスを始め多くのウルトラ戦士たちとウルトラマンベリアルに対し集団戦を仕掛けましたがまとめて一掃されるという無双ゲームの雑魚敵その1状態

黒星+1。

続編の映画「ベリアル銀河帝国」にもゲスト出演。

歴代ウルトラ戦士達と共にウルトラの星へ迫る100万体のロボット兵器の迎撃に出撃しました。

が、映像で確認できるのは光線を撃っている事のみ。ウルトラの星へ無事帰還しているので敗北はしていませんが、かといって白星とも言いにくいぶっちゃけ空気

(ちなみに上述の映画での活躍はマックスも全く同じである。)

これ以降ゲスト出演の機会に恵まれていないので未だ白星なしというなんとも不憫な子です。

この不憫さから一部では平成のゾフィーと呼ばれているらしいです。が、元ネタのゾフィーの方がバリバリ現役なのでやはり目立たない

ウルトラマンマックスという作品自体マイナー寄りであり、主役のマックスですらなかなか客演の機会に恵まれない中で彼に客演の機会があるわけもなく、このまま白星なしで一生を終えるかもしれないゼノン。

彼の明日はどっちだ!?明日あるのか?

余談

ウルトラマンゼノンという名前はウルトラマンマックスの企画名であった「ウルトラゼノン」から。

デザインにウルトラマンメビウスとの類似点が指摘されておりメビウスのボツデザインの流用ではと言われていましたがデザイナーは明確に否定しています。

マックスギャラクシーに関してはエイプリルフール企画によるとマックスに返却を要求している様ですが、マックスがウルトラマンX客演時に使用している事を見るに未だに返却はされていない模様。

紹介動画

そして、彼の初登場から15年後・・・

ついに彼の明日が来た!

2020年に配信された「ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀」にて、強敵マガオロチに苦戦するマックス救援のためにマックスギャラクシーと共に駆けつけ、エネルギー切れに苦しむマックスを救い、そのままマックスと抜群の連携を見せてマガオロチを圧倒。最後のトドメはマックスとウルトラマンリブットに譲りましたが、マガオロチ撃破に大きく貢献しました。

続編となる「ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突」では、アブソリューティアンに誘拐されたウルトラの星の王女ユリアンを救うために編成された王女救出部隊の一員として活躍。わずか7名でアブソリューティアンの本星に侵入し見事ユリアン救出に成功しました。

残念ながら、この二作品でも敵撃破には恵まれなかったですが、これまでの扱いに比べれば大躍進!

今後もゼノンの活躍に期待が高まりますなぁ!









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