ウルトラマンの話

宇宙恐竜ゼットン二代目

2018年7月6日

この記事は2018/07/06に書いたものです。

宇宙恐竜ゼットン

ウルトラマンのラスボスにして史上初のウルトラマンを倒した怪獣であり、ウルトラシリーズの強豪として名高い怪獣である。

そして初代ウルトラマンの激闘からしばらく経った1972年3月31日。

帰ってきたウルトラマンが最終回を迎えたこの日。ウルトラシリーズのラスボスとしてゼットンもまた帰ってきたのである。

バット星人がウルトラの星に全面戦争を仕掛けるという事件が勃発。この時、地球防衛の任に就いていた帰ってきたウルトラマンことウルトラマンジャックの元にもバット星人の一人が現れる。

その目的はウルトラマンジャックの抹殺。強大な力を持つウルトラマン対しバット星人が用意した対抗手段、それこそがゼットンであった。バット星人は自分達の技術でゼットンを養殖し地球に連れてきたのである。

この緊急事態にジャックの元へウルトラマンから警告のテレパシーが送られるなど危険な事態となっていた。

ウルトラマンと地球人達が警戒する中、ついにゼットンがその姿を現わす。

ブモー!

©円谷プロダクション 「帰ってきたウルトラマン」より

そこにいたのは

・ブヨブヨに垂れた角

・みっともなく肥え太った腹

・豚のような呻き声

どうやら豚を飼っているようだな

初代ゼットンの威厳はどこへ行ったのか。クッソだらしないゼットン二代目の姿であった。

ま、まぁ見た目はアレでもゼットンなのだ。その力は恐ろしいに違いない!

ジャックとの戦闘では主人のバット星人と共に2対1という圧倒的有利な状況に持ち込む(えぇー・・・)。

バット星人がジャックを羽交い締めにしてゼットンはカラータイマーを叩き割ろうと執拗にジャックの胸部を攻撃する(えぇー・・・)。

しかし、一瞬の隙をついて脱出したジャックが放った起死回生のウルトラクロスによってバット星人は死亡。

一人になってもジャックに立ち向かうがジャックの投げ技ウルトラハリケーンによって空高くに投げ飛ばされ最後は(初代ゼットンが完全に防いだ)スペシウム光線の直撃を受け爆★散した(えぇー・・・)。

初代ゼットンがウルトラマンの攻撃を一切受け付けず必殺技のスペシウム光線さえも防ぎ、むしろその力を利用してウルトラマンを倒すという大金星をあげたのに対し、こちらはバット星人とのタッグという圧倒的有利だったくせに大してジャックを追い込むこともできず最後は初代が防ぎきったスペシウム光線で爆散するという見た目も戦績もクッソ情けないものであった。

一応補足しておくと初代がスペシウム光線を防いだ時には両手で吸収するポーズを取っており、二代目はジャックの投げ技によって態勢を崩されていたのでこのポーズを取ることが出来なかった。その上でジャックも両手が届かない脇腹を狙ってスペシウム光線を撃っているので吸収が出来なかった可能性もある。が、初代はそもそもウルトラマンの攻撃を完全に見切って肉弾戦でも圧倒していたので投げられている時点で残念と言わざるを得ない。

この残念な見た目と戦績からファンの間ではゼットンと区別する意味で「ゼッ豚」とか「ゼットソ」とか呼ばれ「やっぱ養殖はダメだな」とか「帰ってきたウルトラマンのラスボスはナックル星人&ブラックキング」とか散々な言われようのネタキャラとなってしまったのであった。やはり豚か。

©円谷プロダクション
初代ゼットンと二代目ゼットン

しかしこの40年後にバット星人と彼らが育てたゼットンの真の恐ろしさを思い知る事になるなど、この時の地球人とウルトラマンは知る由もなかったのである・・・。

余談

なんでこんな悲しい見た目になってしまったのかというと、次回作ウルトラマンAの制作の方に人員が多く割かれていた為にスーツの製造が追いつかなかった為らしい。ゼットンとしてはだらしないデザインだが丸っこい感じは愛嬌があり一部からは可愛いと評判である(ラスボスに愛嬌は必要ないと思うが)。

レッドマンにも出演している。こちらでは本編の情けなさは一切なくあのレッドマンに対し終始優勢に立った作中屈指の強豪である。なお、事前の予告では初代の映像を流しておきながら実際は二代目が出てくるという詐欺をやらかした。









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