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マウス探求レビュー エレコム SHELLPHA M-SH30BBSKNV 使い勝手は良好 高速マウスホイールは微妙 モデル多すぎ買い間違えに注意

2023年6月16日

2023/06/21 星評価を4→3.5に修正。

なにやら面白そうなマウスが出た

エレコムが発表した新マウス「SHELLPHA」。
貝がらマウスと銘打たれトラックボールマウスを思わせるようなエルゴノミクスデザイン。
気になったので早速購入してみた。

引用元:https://www.elecom.co.jp/news/new/20230613-03/?loc=tpf20230613
トラックボールの様な傾いたエルゴノミクスデザイン

レビュー開始

今回購入したのはBluetooth接続タイプの5ボタン+チルトホイールモデル「M-SH30BBSKNV」。

メーカーエレコム
接続方式Bluetooth(専用ドングルモデルも有り)
接続台数2台まで(専用ドングルモデルは1台)
バッテリー単三電池一本(付属)
稼働時間最大20ヶ月(公式サイトより)
サイズ幅約86×奥行約115×高さ約48mm(公式サイトより)
重量約81g(電池含まず)(公式サイトより)
保証1年

(3.5/5)

ココがおすすめ

  • 静音ボタン
  • ボタンカスタマイズの幅広さ
  • 電池長持ち

ココがダメ

  • サイドボタンは少し押しにくい
  • 高速マウスホイールの癖
  • モデル多すぎ

外見

上から。
親指や薬指を載せる出っ張りがある。

正面から。
エルゴノミクスを意識した傾斜がある。

左右から。
左にはサイドボタンが2つ。右側はエルゴノミクスを意識した傾斜になっている。

裏面。
ペアリングボタンと電源スイッチ。
Bluetoothモデルの場合は2台まで接続可能なので、その切替は電源スイッチで行う。
ちなみに専用ドングルモデルの場合は電池蓋の裏のドングルを格納できるようになっている。

引用元:https://www.elecom.co.jp/products/M-SH30DBSKBK.html
専用ドングルモデルはドングル格納場所がある。
並べてみた。
左からM575S、本製品、G703h。

形状的に結構でかいマウスなのかと思って他のマウスと並べてみたら、思ったよりも小振りである。

持ってみた感じ。
普通のマウスよりは手首を捻らないが、M575Sに比べると捻る。って感じ。

おまけでパッケ裏。
上から修正シール貼ってあるのが目立つのはなんで?

SHELLPHA M-SH30BBSKNV 良いところ

静音ボタン

左右のボタンだけでなく、サイドボタンやチルトホイールまで静音化されている。

以前レビューしたロジクールM750と遜色ないぐらい静かでマウスのカチカチ音はまるで無い。

ボタンカスタマイズの幅広さ

専用ソフトのエレコムマウスアシスタントを使うことでサイドボタン、マウスホイール押し込みだけでなくチルトホイールや左右ボタンまで自由にカスタマイズ可能。
チルトホイールもボタンの一つとなるので左右、ホイール、サイドボタン、左右チルトと7ボタンマウスとして使用可能。普通のマウスよりも汎用ボタンが多いため動画編集にも便利。

クッソわかりにくいがボタンカスタマイズには「任意キー」と言う項目もあり、キー3つまでの同時押しにも対応している。

クッソわかりにくいが任意のキーショートカットを設定することも可能。


ただし、左クリックだけはどこかのボタンに設定しておかないと怒られる。

また、アプリケーションに合わせたプロファイル設定と、アクティブアプリに合わせてプロファイルを自動で切り替えてくれる機能にも対応。

マウス設定ツールについては以前レビューしたM-VM600PBKのEGToolに比べて遥かに使いやすい。

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ただし、マウスポインタ速度設定がマウス本体ではなくパソコンの設定を変えてしまうので、他のマウスと併用する時は注意。

電池長持ち

単三電池一本でカタログスペックで20ヶ月使用可能。とのこと。

乾電池モデルの場合これぐらいは普通感あるとはいえ、電池が長持ちしてくれるのは嬉しい。

SHELLPHA M-SH30BBSKNV 悪いところ

サイドボタンは少し押しにくい

親指を置くところのちょうど真上にサイドボタンの真ん中が来る感じなので、サイドボタンを同時に押してしまいそうになる。
サイドボタンの間に少し隙間を用意してほしかった。

高速マウスホイールの癖

エレコムマウスアシスタントの中にフライングスクロールという高速マウスホイールの設定がある。

高速マウスホイールというとM750みたいにゆっくり回すと少しずつ、弾くようにすると高速スクロール。というイメージになりそうだが、コチラのフライングスクロールは設定された回転数だけホイールを回すとホイールがずっと回っている判定になりスクロールし続ける。というちょっとわかりにくい内容。
ロジクールの様に弾くように回転させても高速スクロールは発生せず、カチ、カチ。といった感じでしっかりまわさないといけない。
スクロールを止めるには逆方向にホイールを回すかマウスをクリックする必要あり。
ちなみにフライングスクロールの回転数設定を1にすると普通にホイールを回すだけでスクロールされ続ける。

物理的には回転が止まっているのに、ずっとスクロールされ続けるという感覚は直感的に操作できず癖がある。

これに関しては直感的に使えるロジクールマウスの圧勝である。

モデル多すぎ問題

「SHELLPHA」の名を関したこのモデル。
なんと6モデル同時展開。
「3ボタン」「5ボタン」「5ボタン&チルトホイール」の3種にそれぞれ専用ドングル接続とBluetooth接続モデルが存在する。

引用元:https://www.elecom.co.jp/news/new/20230613-03/?loc=tpf20230613

カラバリも含めると全24種類。

正直、これだけ多いと目的のものと間違ったモデルを買いそうで怖い。
幸いパッケージには接続方式とボタン数とチルトホイールの有無がしっかり書いてあるので間違えないようにしたい。


特にネット通販の場合「こちらもオススメです」とか抜かして同じモデルの色違いと思わせて違うモデルをオススメしたりするので注文確定する前に二度三度チェックしたいところ。

というか、多少値段上がってもいいから専用ドングルとBluetoothが併用できるようには出来なかったのだろうか

形状について

エルゴノミクスデザインで持ちやすさをウリにしているマウスだが、個人的にはウリにするほど持ちやすさは感じない。
かと言って持ちにくいと言うこともなく普通。といったところ。

引用元:https://www.elecom.co.jp/news/new/20230613-03/?loc=tpf20230613

公式サイトによると薬指をマウスの上に置き、小指はマウスの下に添えると言う持ち方みたいだが、個人的には少し窮屈になるが中指を右ボタンに、薬指を右ボタンの境目に、薬指を置く出っ張りの上に置く持ち方のほうが持ちやすいと感じる。
いっそ、小指までマウスの上におけるぐらい大型にしても良かったのではないかと思う。

以前レビューしたトラックボールM575のような手首への負担軽減も大して感じなかった。
やはり手首を動かさないトラックボールというのが大きかったのだろう。

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総評

(3.5/5)

ココがおすすめ

  • 静音ボタン
  • ボタンカスタマイズの幅広さ
  • 電池長持ち

ココがダメ

  • サイドボタンは少し押しにくい
  • 高速マウスホイールの癖
  • モデル多すぎ

チルトホイールまでカスタマイズできるボタンカスタマイズの幅は素晴らしく、作業用マウスとしての完成度は高い。

持ちやすさも考慮されたデザインで作業用マウスを探しているのであれば十分買いな一品である。
ただし、モデルが多すぎるので買い間違いに注意。

一方で高速マウスホイールの動作だけには違和感がある。

高速マウスホイールを重視するならロジクールM750。
作業用マウスとしてのカスタマイズの幅、持ちやすさを重視するならコチラのモデルがオススメだろう。

と聞くと、高速マウスホイールなんて別によくない?と思うが、ロジクールのあのマウスホイールは慣れると他のマウスが使えなくなるほどの快適さがあるのである。

M750のレビューはコチラ。

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値段について

今回購入したモデルのメーカー標準価格は7623円。
それに対し、店頭実売価格は4280円。発売直後から40%オフセール開催。
もはや標準価格とは何なのか・・・。

以前エレコムのゲーミングマウスをレビューした際にも書いたが、エレコムの常套手段とはいえやっていることはAmazonに蔓延るインチキ中華業者と同じである。
仮にも国内の大手メーカーなのだからその様なインチキ行為は控えてほしいのである。

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