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マウス探求レビュー ロジクール M575Sトラックボール 手首を殺すか、親指を殺すか。無理してマウスから乗り換える必要なし。

2023年6月13日

トラックボールに手を出してみた

ロジクールM575S

動画編集用マウスの事を調べていると、トラックボールがオススメ!みたいな記事や動画が多々出てくる。

パソコンを使い始めて20年以上。これまで普通のマウス一筋であったため、マウス探求している今なら丁度いいと思いトラックボールに手を出してみた。

なので今回はこれのお話。

レビュー開始

メーカーロジクール
接続方式専用ドングル or Bluetooth
接続台数一台
バッテリー単三電池一本
稼働時間専用ドングル時:24ヶ月 Bluetooth時:20ヶ月(公式サイトより)
サイズ高さ: 134mm 幅: 100mm 奥行き: 48mm(公式サイトより)
重量145g(公式サイトより)
保証2年
定価7370円

(2/5)

 

ココがおすすめ

  • 手首がラク
  • 電池長持ち
  • マウスボタンカスタマイズ&ポインタ速度カスタマイズ可能
  • 大雑把な移動は得意
  • 狭いスペースにも置ける
  • Bluetooth接続が選べる

ココがダメ

  • 手首のかわりに親指に負担が来る
  • サイドボタンが使いにくい
  • 人差し指も疲れる
  • 慣れが必要
  • 細かい動きは難しい
  • 定期的なメンテが必要

外見

上から見たところ。
少し右に傾いているのが分かる。これがエルゴノミクスデザインとなっていて、普通のマウスに比べると手首をひねらず負担が少ない。というデザイン。

持ってみたところ。
普通のマウスに比べて手首をひねっていないのが分かる。

左側にトラックボールとサイドボタン。サイドボタンは左ボタンの横に付いている。
右側にはエルゴノミクスデザインのためになだらかな傾斜になっている。

裏面は専用ドングルとBluetooth接続の切り替えボタンと電源スイッチ。
電池蓋を外すとドングルを収納できる。持ち運びも便利。

M575Sの良いところ

手首がラク

普通のマウスに比べて手首をひねらない形状になっているため持った時の感覚がすでにラク。
その上、操作のために手首や腕を動かさないので確かに手首の負担は少ない。

実際、これを使ってから普通のマウスを使うと手首への違和感があり、負担をかけている感じがする。
それぐらい手首への負担軽減は実感できる。

電池長持ち

Bluetooth接続でも20ヶ月。専用ドングルなら24ヶ月と非常に長い電池持ちを誇る。

充電式に比べてこまめに充電ケーブルに繋げる必要が無いのも良き。

マウスボタンカスタマイズ&ポインタ速度カスタマイズ可能

専用ソフト「Logi Option+」を使えばサイドボタン2つとホイールボタンの動作をカスタマイズすることが可能。

またポインタの速度を変更することも出来るので、自分好みのポインタ速度に変更することがトラックボールマウスを使いこなすコツ。

大雑把な移動は得意

例えば画面の端の方へマウスカーソルを持っていきたい場合、普通のマウスではその分マウスを動かさないといけないが、トラックボールであれば行きたい方向にボールを思いっきり弾くだけでビューンと飛んでいってくれる。

狭いスペースにも置ける

普通のマウスの場合マウスを置く場所だけでなく、動かす位置を確保しないといけない。

対してトラックボールは本体を動かさないため、置く場所さえあれば問題ない。
同時に動かす必要がないため、自分にとってのベストポジションを常に保つことが出来る。

Bluetooth接続が選べる

専用ドングルだけでなく、Bluetooth接続でも使用可能。

専用ドングルの場合、電池が長持ち、接続が安定するという利点があるものの、パソコンのUSBポートが埋まってしまうという欠点もある他、専用ドングルを無くしてしまったら使用不可能になってしまう。

Bluetoothであれば近年のパソコンには標準搭載しているPCが大半であり、近年のパソコンで減りつつあるUSBポートを消費しない。

自分のパソコンに合わせて接続方式を選べるのが良い。

M575Sの悪いところ

手首のかわりに親指に負担が来る

手首への負担はたしかに減るが、変わりに親指を酷使することになるため普通のマウスに比べて親指の負担は増す。

結局のところ手首を殺すか、親指を殺すか。の選択ではないだろうか。

サイドボタンが使いにくい

左クリックの横にあるサイドボタン。
普通のマウスの親指付近についているサイドボタンなら親指で簡単に押すことが出来るが、コチラはどうしても人差し指を曲げてマウスの外側に持っていって・・・といつもと違う動作をしないといけないので慣れないと押しにくい。

かといって親指のところにボタンを設置するわけにもいかないので仕方ないことではある。

人差し指も疲れる

サイドボタンが人差し指で押す位置にあるため、このマウスの人差し指は

・左クリック
・サイドボタン2つのクリック
・ホイールスクロール

と他のマウスに比べてやることが非常に多い。
このためマウスホイールは中指で操作する。といった負担軽減の工夫をしてあげないと親指と並んで人差し指も疲れる。

細かい動きは難しい

例えば私の場合は動画の中で注目して欲しいところをマウスポインタで大きく円を描く。という事をよくやっているが、この円を描くという動作がどうにもトラックボールだと上手く出来ない。

また、動画編集中の編集点にマウスカーソルを持っていくとか細かいところを指定する動きもトラックボールではやりにくいと感じた。

世の中にはトラックボールでFPSをやる人もいるらしいが、トラックボールで照準合わせは凡人には絶対ムリだと思う・・・。

慣れが必要

結局のところ普通のマウスからの乗り換えだと操作感覚が大きく変わるため慣れが必要だし、慣れるかどうかは人それぞれ。

2週間ぐらい使ってみて可能性が見えてくればいいが、全く見えてこないなら無理してマウスから乗り換える必要はない。

定期的なメンテが必要

原理的には昔なつかしのボールマウスと同じであるため、トラックボールを回転している間にどうしてもホコリやゴミがセンサーに付着してしまう。

このため、滑りが悪いなと思ったら定期的にボールを外してゴミを除去しないといけない。

とはいえ個人的には2週間使っても特に問題は感じなかったので1ヶ月に一度程度の清掃で問題ないと思われる。それを多いと見るか少ないと見るか。

総評

(2/5)

 

ココがおすすめ

  • 手首がラク
  • 電池長持ち
  • マウスボタンカスタマイズ&ポインタ速度カスタマイズ可能
  • 大雑把な移動は得意
  • 狭いスペースにも置ける
  • Bluetooth接続が選べる

ココがダメ

  • 手首のかわりに親指に負担が来る
  • サイドボタンが使いにくい
  • 人差し指も疲れる
  • 慣れが必要
  • 細かい動きは難しい
  • 定期的なメンテが必要

確かに世間でよく言われているように手首への負担軽減はお見事なもの。

その代わり親指を酷使することになるので、結局のところ手首を殺すか親指を殺すか。という選択になるのでは?

慢性的な手首の痛みに悩んでいる。というような状況であれば試してみる価値があるかもしれない。
まぁ、マウスを変えると同時に医者に行って欲しいとも思うが・・・。
逆に現状普通のマウスに違和感や不満が無いのであれば特に乗り換える必要もないと考える。

個人的には普通のマウスとトラックボールマウス両方所持していおいて、手首が疲れた時のサブ用途で使うという選択肢もありだと思う。
なのでM575は手放さずに残しておこうと思う。

人差し指トラックボールについて

人差し指でボールを操作するタイプのエレコムM-DT2DRも購入してみたが、こちらは親指以上に操作が難しいと感じた。
親指と人差し指なら親指の方が細かく動かせるということだろう。

また、人差し指でボールを操作する関係上、左クリック、サイドボタン、マウスホイールを親指で担当することになるため、結局親指を酷使することになった。

ボールの滑りもロジクールの方が良かったので、トラックボール入門にはM575Sをオススメする。

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