ウルトラマンの話

ウルトラマンブレーザー THE MOVIE 大怪獣首都激突 感想

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劇場版

ついに公開された劇場版ウルトラマンブレーザー大怪獣首都激突。

今回も素晴らしい劇場版でした!

ーーーーー以下 ネタバレ注意! ーーーーー

親子の話

今回のゲストであるマブセ社長。そしてその息子のユウキくん。マブセを演じた飯田氏は仮面ライダードライブにも出演されていて、ここでドライブ関係を持ってきたか。って感じ。

早くに妻を亡くしてしまって父と息子二人で生きていて、会社を経営する傍で子育てもしっかりするなど世間では理想の父親と言われているものの、実際は親の思う幸せを押し付けるだけで家族仲は冷め切っていた。でもその事にマブセは気づいていなかった。

ウルトラマンXの神木隊長も奥さん亡くなって親子仲最悪になったし、マブセも同じ。やはり両親揃ってるって大事なんだな。奥さんいなかったらゲント隊長もマブセルート直行だもんな。

コミュニケーションをテーマとしたブレーザーの劇場版でメインとなったのは親子のコミュニケーションというのがついに来たなって感じ。本編でもヒルマ家のコミュニケーションは描かれたけど、完全に描き切ったって感じじゃなかったし、ここでもう一つの家族のパターンを出して親子のコミュニケーションを描く。コミュニケーションがテーマなブレーザーにおいてこれ以上ないテーマなんじゃないかと。

ゲント隊長も仕事のせいで息子にかまえてないところがあると思うけど、それでもお出かけしたり、ご飯一緒に食べたり作ったりでなんだかんだコミュニケーション取ってたものね。ここがヒルマ家とマブセ家の大きな違いだったのかな。

にしてもいわゆるVtuber技術が出てきたとはいえ、子供が宇宙人になりきるとはなぁ。しかもハッキングによって地球防衛隊のミサイル乗っ取ってるし、ネクロマンス社のオフィスからやったとはいえ、端末は普通のPCだったしこの子天才すぎるやろ。将来はエミの後を継いでスカードの情報担当か?別作品ではろうそくみたいで綺麗だね、もあるしどんどん怖い子供が登場する・・・。

にしてもユウキくんはこの後どうなったんだろうね。対外的には今回の一件は彼が変装していたダムド星人のせいということになるんだろうけど無罪放免で終わるのかな。ネクロマンス社は何かしらの責任を負うことになるとは思うけど。

そしてゲント隊長の奥さんは二人目をご懐妊だそうです。おめでとうございます!

・・・ろくに家に帰れてない割にはそういう事をする余裕はあったんやなぁ。

ゴンギルガン

今作の大ボス妖骸魔獣ゴンギルガン。

なんというか設定が秀逸。父親が構ってくれない寂しさから大人を憎んだユウキくんの影響を強く受けた怪獣だったわけだけど、発表の時に視聴者の方から怪獣佐藤田中鈴木みたいな名前とか言われてたけど、安直な名前は子供が適当に名付けたからだったのか。

そして戦いの舞台が永田町だったのは大人を憎んだユウキくんにとって汚い大人が集まる場所だったから。というわけか。でも、色々政治不安のある現代で永田町を汚い大人たちの象徴みたいな言い方をしたのはすげぇなぁと思う。

ゴンギルガンの体にはバザンガやゲバルガの破片が使われている事を考えると、ある意味フォース・ウェイブと言える存在なのかな。

ブレーザー

ゲント隊長、そしてSKaRDとは息ぴったり。ゲント隊長との絆は本編で描きまくったから何一つ不安がないというね。むしろ相変わらず自由すぎるウルトラマンだったw

序盤の戦闘でまたしても建物からちらりと顔出すし、視線を感じてタガヌラーが振り向いたら建物に身を隠し、不意打ちかな~って思ったら画面端から出てくるという。そっから来るんかい!

お決まりの祈りのポーズを体当たりで邪魔されてめっちゃ怒ってたり、ゴンギルガンに捕われたユウキくんの救出作戦で「こんな作戦ウルトラマンでもなければ」っていうマブセに対してゲント隊長が「いや、今回の作戦は精密な動きが必要です。彼には無理です。」って言ったら「失敬な!できるわ!」と言わんばかりにブレーザーストーンを熱くしたりちょっとコメディリリーフなところも担うことに。

でも今回の映画でブレーザーの新要素が一切なかったね。劇場版限定の姿もなかったし、新必殺技も無ければブレーザーの出生とか身の上とかそういう掘り下げも一切なし。ブレーザーの正体バレも無かったよね。今後、ブレーザーの事はギャラファイで掘り下げられるのか、それとも色々不明な神秘の巨人路線を突っ走るのか。神秘の巨人というよりは謎多き野蛮人だけどw

考えてみれば3年連続劇場版でのパワーアップ無しなのか。それでもどの作品も盛り上がれるんだからパワーアップは必ずも必要では無いって事だね。

アースガロン大暴れ

本編では怪獣撃破実績に乏しかったアースガロンも今回は序盤でタガヌラーを撃破したり、ゴンギルガン戦ではユウキくん救出に貢献し、ブレーザー出現後は共に共闘して、アンリがブレーザーの事を我らの相棒と言ってたけどまさにブレーザーの相棒として大暴れ。本編では最後に対話の鍵になる存在として意図的に戦果を上げない様にしていたのかなと思ったけど、その鬱憤を晴らすかの如く大暴れ。

まさかModユニットを手持ち武器にするとは思わなかった。てかMod3ユニット刃物になるぐらい鋭いのか。

あと、最初の戦闘でブレーザーと一緒に祈りのポーズしようとしてたの面白かった。ヤスノブがやろうとしたのかな。でも、機体のダメージが多くてやる前に壊れてしまったと。あれはダメージ蓄積の演出なんだろうけど、アースガロンにはあの動きは無理だったかーと思ってしまったw

国会議事堂

劇場版ということでミニチュアセットも気合が入っている。

事前に宣伝されていたけど、今回は永田町の国会議事堂を再現しぶっ壊すという。

しかし、国会議事堂をあっけなく壊していくのかと思ったら丁寧に壊していったのは面白かった。

まずは柱を壊して、次に入り口を壊して、最後に本堂を破壊。

かなり大掛かりに作ったから丁寧に壊したかったんだろうかw

感慨深い

いわゆるニュージェネに突入してからというもの、ウルトラマンの映画とは上映館が非常に少なく、かくいう私もウルトラマンを見るためだけに年に一度だけ映画館に遠出しないと行けなかった。特に松竹と縁を切ってバンダイと円谷配給に変わったばかりのトリガーの時なんて公開初日に二回しかやってなくて朝イチかレイトショーとかいうひでぇ二択を迫られた。

そんな中、今回は上映館も多くなり回数も増えて都合のいい場所、時間で見れる選択肢が増えた。

ウルトラマンギンガSの時はまだ車を持ってなくて涙を飲み、ウルトラマンXの頃からせっせと年一回の遠出をしていた身からすると、こんなになったんだなぁ・・・と感慨深いものがありますなぁ・・・。

まぁ、代わりに今回は公開初日からツブイマで配信というトリガー、デッカーの最強の武器が失われたんだけどw興行収入に影響があると判断されたんかなぁ・・・あるいはネット配信なくても全国にお届けできる算段がついたんだろうか。









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