ウルトラマンの話

湊ウシオ

2019年4月24日

この記事は2019/04/24に書いたものです。

内容上ウルトラマンR/Bのネタバレを含みます。

湊ウシオ

©円谷プロダクション 「ウルトラマンR/B」より

私は明日もTシャツを作ります!!

そして、船が港に帰るのを待ち続けます!!

湊ウシオはウルトラマンR/Bの登場キャラクター。

主人公である湊カツミ、湊イサミ兄弟の父親であり一家の主人。

物語の舞台である綾香市にてセレクトショップ「クワトロM」を経営しているオーナーであり、自身の名を冠した「UshioMinato」ブランドを立ち上げオリジナルのTシャツを販売している。

妻のミオは宇宙考古学者。綾香市ではそれなりに有名人だったらしいが本編開始の15年前から行方不明となっており、ミオの生存と帰還を誰よりも信じている。

ミオとの間には長男カツミ、次男イサミ、長女アサヒの3人の子供に恵まれている。

劇中においてはコメディリリーフの役回りが多い。だがウルトラマンの父親らしく人一倍の正義感を併せ持つ。

湊家の中ではカツミとイサミがウルトラマンである事を一番最後に知った人物である。その為に毎日傷つきながら帰ってくるも理由を教えてくれない息子たちに父親として何もできない無力感に苛まれる事もあった。

その一方でアサヒが写っているはずの思い出の写真にアサヒが写っておらず、カツミとイサミの思い出の品は沢山あるのに、アサヒには思い出の写真や母子手帳が無いことからアサヒが湊家の人間では無い事にいち早く気づいていた。

なお、アサヒの写真がない事については息子達から「撮らなかっただけじゃないの?」とツッコまれていたがそれに対して「初めての女の子なんだから親バカ発動で撮りまくるに決まってんだろ!」と即答している

この時のウシオは妻は行方不明。息子達はよくわからんがボロボロになって帰ってくる毎日。娘は娘ではなくてどこの誰なのかもわからない人だった。と心労がやばそうな事になっている。禿げそう。

あ、常に帽子をかぶっているのはそういう・・・。

アサヒに対して思わず「君は誰?」と問いかけてしまいアサヒの家出に発展してしまったが、家出したアサヒを父親として本気で心配しており血筋など関係なくアサヒを改めて娘として向かい入れた。

ラスボスであるルーゴサイトが地球に襲来した最終局面では最愛の妻ミオが時空の狭間から帰還(時間の流れが違う所にいた為ミオは失踪当時の若い姿のままだった)。

そのミオからウルトラマンへの変身アイテムであるルーブジャイロを託され「カツミとイサミを絶対にウルトラマンに変身させない」と約束していたが「家族を守りたい」という息子達の決意を前に約束を破り2人にルーブジャイロを渡す。そしてミオと共に息子達の戦いを見届け二人の成長を心から喜んだ。

終わってみれば妻は30代の若い姿のまま帰還し、息子2人は立派に成長。更に娘が増えたというなんとも恵まれた父親になった。

Tシャツ

ウシオを語る上で外せないのが彼の作るTシャツである。

上述の通り自身の名を冠したブランドを立ち上げ様々なTシャツを生み出しているが、その内容は宇宙をもじった「うちゅ〜ん」という文字をデカデカとプリントした「うちゅ〜んTシャツ」や、夏はTシャツの汗染みが目立って大変。なら最初から汗染みをプリントしておけばいいじゃないかという「汗染みTシャツ」などそのセンスは独特とか奇抜では言い表せない何かである。

©円谷プロダクション 「ウルトラマンR/B」より

当然ながらさっぱり売れておらず店には不良在庫が山積みとなっている。カツミが従業員として働いているのは父親の暴走を抑止する為でもあるようだ。

そんなセンスをしていながらカツミが生み出した「根性」の2文字がデカデカとプリントされた「根性Tシャツ」の事はダサいと切り捨てていたおまいう。さすがは親子。似た者同士である。

劇場版では独特の感性を持つアサヒが描いたウルトラマンをプリントしたTシャツやカツミが無意識のうちに描いていた犬と魚が混ざったよくわからん絵をそのままプリントしたTシャツも製作している。カツミTシャツは何故か人気を博し、カツミが本格的にデザインの勉強を志すきっかけになった。

さて、そんなUshioMinatoブランドのTシャツだが地球人に受けないセンスでも宇宙人には大ウケしている。

愛染マコトに憑依していたチェレーザは汗染みTシャツを1万枚、値段にして3000万円分注文。トレーニングウェアとして素晴らしいTシャツと大絶賛していた。

またある星ではうちゅ〜んTシャツを巡って星全体を巻き込んだ戦乱に発展していたらしい。宇宙帝王なにやってんですか。

宇宙人テレビ局のスタッフが一目見て名前を思い出すなど宇宙人の間では彼と彼のブランドは広く知られている様であり、劇中では宇宙人から注文が入っている事も確認できる(もっとも、本人はイタズラだと思って注文に対応しなかったが)。

考えてみればミオが姿を消してから15年の間、湊家の収入は店の売り上げしか無いはずであり、カツミがイサミを大学に行かせるために自らの夢と大学進学を諦めたという事以外は特に貧乏エピソードが無い。毎年家族の誕生日にはすき焼きを食べているなど生活に困っている様子も無くその程度には売り上げがあったことが予想できる。もしかしたら地球人に擬態した宇宙人達にTシャツが売れているのかもしれない。

ちなみに彼がTシャツを作り続けているのは、Tシャツを作り続けるのが妻との約束だから。テレビのインタビューに対しても「たとえ明日地球が滅びるとしても私はTシャツを作り続けます!」と宣言している。状況の変わりゆく湊家の中で変わる事なくTシャツを作り続ける彼は湊家の平和の証なのかもしれない。









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