ウルトラマンの話

分身宇宙人ガッツ星人

2019年9月12日

この記事は2019/09/13に書いたものです。

我々はいかなる戦いにも負けたことがない無敵のガッツ星人だ。

ガッツ星人

(C) 1967 円谷プロダクション 「ウルトラセブン」より

ガッツ星人はウルトラセブンに登場した宇宙人。戦う前の緻密な分析を得意とする。肩書きは「分身宇宙人」。

これまで様々な星を侵略しているらしく、自らをいかなる戦いにも負けたことが無いと豪語している

頭部が異様に発達しており、巨大なボールのように見えるその姿はインパクトを残す。一度見たら記憶に残るタイプの宇宙人である。

劇中の活躍

登場したのは第39話、第40話の「セブン暗殺計画」前後編。

ウルトラセブンを地球侵略の最大の邪魔者にして地球人たちの希望の象徴であると考え、地球侵略の為にセブンを倒し公開処刑にすることで地球人の心を折ろうとしていた。

劇中ではまず囮の怪獣をセブンと交戦させて能力を徹底的に分析。

この時、ウルトラ警備隊のモロボシ・ダンがセブンである事も突き止めていたが目的の為にあくまでもセブンを倒すことを望み、ダンに対しては宣戦布告する程度に留めている。

その後のセブンとの対決では分析から得ていたデータや自身の能力である破壊光線や分身を武器にセブンを圧倒。エネルギー切れへと追い込むと十字架に磔にする事に成功。その姿を地球人に見せつけ公開処刑を行うと宣言した。

が、セブンは残された力を振り絞りウルトラ警備隊の仲間たちへメッセージを送る。そのメッセージの内容はセブンのエネルギーを回復させる為の手段であり、ウルトラ警備隊はこのメッセージを元にセブンを復活させる事に成功する。

セブン復活というまさかの自体にガッツ星人はパニックに陥り反撃の準備もままならないままセブンによって拠点である円盤ごと爆★散した。

評価

シリーズに度々登場する「ウルトラマンの能力を分析する宇宙人」の代表格にして先駆け。

その分析力、生身での戦闘力は確かなものがあり劇中で見事にセブンを完封している。その一方で想定外の事態への対応力が壊滅的であり、セブン復活という事態を前に一切の抵抗が出来ずに撃破されるという醜態を晒してもいる。

これらから察するに彼らが豪語する「いかなる戦いにも負けた事がない」というのは自称ではなく事実なのだろう。自慢の分析能力によっていかなる戦いも自分たちの想定通りに進んで勝利していたに違いない。故に「想定外の事態」が今まで発生せず、それへの対応力が身につく事も無く地球での醜態に繋がってしまったと思われる。

順風満帆だけで挫折の無い人生というのも考え物かもしれない・・・。

余談

登場回のタイトルこそ「セブン暗殺計画」であるが、劇中ではセブンに対して堂々と宣戦布告し真正面から打ち破っているため全く暗殺になっていない。

スーパーファミコン用ゲームソフト「ウルトラセブン」にも出演。原作と同じく分身や光線を使う事が出来る。

ストーリーモードではウルトラ警備隊によるセブン救出作戦も再現されておりウルトラホーク1号を操作してセブンを磔にした十字架を破壊しエネルギーを送るシューティングパートが存在する(故にシューティングが苦手な某課長は苦労する事になった)。

また、話の展開が原作と変わっており「セブン敗北→磔(シナリオデモ)」→「セブン救出(シューティングパート)」→「ガッツ星人と対決(メインパート)」となっており、原作では無かった「ガッツ星人との再戦」が展開される。

不気味さを感じるデザインだった原作と違い、ゲームのドット絵ではどこか愛くるしい印象を受ける。

(C) 1993 バンダイ/円谷プロダクション SFCソフト「ウルトラセブン」より

 

ウルトラ怪獣擬人化計画において擬人化もされている。中々人気があったようでアニメ「怪獣娘」第二期においては主役の一人に抜擢されている。

ウルトラマンR/Bではアサヒと美剣が擬人化ガッツ星人のコスプレをしている話がある。

(C) 円谷プロダクション 「ウルトラ怪獣擬人化計画」より

カワイイ!!









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