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機動戦士ガンダムSEED FREEDOM 感想

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このINABAは20年待ったのだ!

こういう何年ぶりの新作映画の評価で「ラーメン屋に行ったらラーメンが出てきた」っていう評価があるけど、タダのラーメンじゃなくてメガタワー盛りぐらい来たね。

更に言うなら「20年ぶりの同窓会に行ったらその時学校に在籍していた生徒、職員が全員集合していた上に、ラーメン、チャーハン、餃子、唐揚げ、お寿司、パスタ、ピザ、デザートが特盛で置いてある」みたいな。

この人いなかったよね。っていうのがホント少ない。SEEDシリーズのありとあらゆる要素を片っ端から詰め込みまくってるから何がいたっけ?って感じ。エモポイントが多すぎて覚えてられないw

ライジングフリーダム、イモータルジャスティスからストライクフリーダムやデスティニーへの逆乗り換えはあるんじゃないかなって予想できてたけど、まさかデュエルとバスターまで出てくるとか、しかも核エンジン搭載でミーティアまで使うとか誰が予想できたよ。って感じでそれ出てくるの!?っていうファンサービスが多すぎて終始テンション上がってた。まさに20周年のお祭り映画だよこれは。

キラ

今回のキラは相当追い詰められていて普段のキラなら絶対に言わないような事を次々と言っていたけど、キラってデスティニー時代はもちろんのこと、SEED時代でも人前で弱音を吐いたりしないで誰もいないところで泣いているような感じだったのに、ラクスに裏切られたと思いこんでみんなの前で情けないことを叫んで、うじうじして駄々をこねて、それをアスランに修正されて、殴り合いの喧嘩に発展するけど体術では全くアスランに叶わなくて・・・っていうのは今までよりもすごく人間味があった。アスランとの生身の喧嘩は始めてなんじゃないかな。

SEEDでは否応なしにモビルスーツに乗せられ、デスティニーの時には元々キラはモビルスーツに乗れるような精神状態ではなかったのにこれまた否応なしにフリーダムにもう一度乗ることになって、そのまま休む日まもなくコンパスの中心人物として戦い続けることを余儀なくされてしまった。デュランダル議長がクルーゼみたいな破滅願望野郎だったらその野望を阻止してまた隠居の道もあったかもしれないけど、議長が世界を平和に導く方法を提示して、それを否定してしまったものだからボロボロの精神状態のまま戦い続けるしか無かった。アスランに修正されるあのシーンはついに折れちまったな・・・って感じでかぁ、そうなるよねぇっていう。

結局、憎しみの連鎖が続く世界を変えることは出来ないままだけど、本当に愛する人がそばにいてくれて、過ちを正してくれる親友がいて、頼れる後輩もできて、キラ個人としてはいろんなしがらみから開放されてスーパーコーディネイターという呪いの存在じゃなくて、キラ・ヤマトという一人の人間として、背負ってきた色んな物を脱ぎ捨てて丸裸な自分として生きていけるんじゃないかなって思った。

ラクス

事前PVで寝取りか?寝取りなのか?と言われていたラクス。

その真相が、あの金髪と番になるべく生み出されたラクスもまたメンデル及びデュランダル議長に関わる存在だったとはね。議長、自分が好きな人と結婚できなかったからと言って結婚の運命まで操作したのかよ。

ラクスは議長の理想の世界を導く存在として生み出されたらしいけど、この辺は単なるアイドル、歌姫だったラクスがあれだけのカリスマを持って第三勢力になれた理由の裏付けとも言えるのかな。

逆に言えばデスティニープランを導くために生み出した存在にプランを完全否定されるところがあのプランの問題を浮き彫りにしているとも言えるが。

ラクスもラクスで不思議ちゃん→天の人の様な圧倒的カリスマっていう人間離れした存在だったけど世界情勢やら口説いてくる金髪やら色々なしがらみに苦悩して、それでもキラが帰ってくるとなったら手料理用意して甲斐甲斐しく待っていたりしてこちらもテレビシリーズより等身大の姿が見れた様に思える。

最終決戦では自ら出撃してたけど、なんであんなピッチピチなスーツ着てたんだろ。少なくともデスティニーの時は胸にプロテクター?があるタイプの普通の女性用パイスー来てましたよね?

そしてフリーダムの肩に乗っかってダンバインのフェラリオみたいになってるしwそれだけマイティーストライクフリーダムの防御性能を信じていたのと、自分がいる限りキラは殺させないっていうオルフェへの意思表示かな。

アスラン

監督いわく、今回のアスランは迷わない。とのことで迷いのないアスランはここまで頼もしくなるのかと。

キラのピンチには常に颯爽と駆けつけ、敵に対しても常に精神的優勢を保ち危なげなシーンがまるで無い。

そして不貞腐れたキラを鉄拳制裁で立ち直らせる友人ムーブ。

デスティニーの頃の迷いまくり優柔不断男とは別人のようですな。カガリともちゃっかり復縁してたし。

デスティニーで指輪を返却されてたけど、あれは別れたわけではなくてお互いにいい距離感を見つけたってことかな。入場特典の小説でなんだかんだ二人で飯を食うぐらいはしてるみたいだしね。ちとメイリンが哀れだが・・・。

でも、キラに対して俺の知ってるラクスはそんな奴じゃなかった。って言った時にその場にいたみんなからえ?って反応されてるのは面白かったw

フラレたお前がラクスを語るの?みたいなねw

シン

元々意外な機体に乗ると言われていて、もしかしてイモータルジャスティスはシンの機体なんじゃないの?って言われていたけど、まさか本当にジャスティスに乗るとは。そしてイモジャに対して「あの時はジャスティスだったから負けたんだ!」っていうwジャスティスの評価よw

まぁおそらくイモジャはアスラン用の機体だったんだろうな。でもアスランがコンパスに参加しなかったからシンに託されたんじゃないかと。

原作のツンツン感が無くなってだいぶ丸くなった印象。キラの可愛い後輩って感じだね。キラから頼りにされてないのかなぁって不貞腐れたと思ったら、キラにミレニアムを頼んだよって言われていい笑顔ではい!って答えてたり、可愛い子犬みたいなキャラになってたねw前々からアスランよりはキラのほうが相性いいんじゃないかと言われていたけどそれは間違いなさそう。

笑顔といえばデスティニーを前にしたあの悪い笑顔ねwで、いざデスティニーに乗ったらジャスティスでは1対2で手も足も出なかった相手を4体相手にして無双してたのがすごく良かった。序盤のボロ負けしたカタルシスを一気にふっとばしてくれたね。思考を読むアコードに対してSEED発動から思考が読めない!ってなってたけど、個人的にキラとアスランのSEEDは制御できてるからその分出力が落ちるってイメージなんですけど、シンのSEEDは制御できてないから出力が高いというか、野生の獣になっていくみたいなイメージなんで、SEED発動から思考が読めない!っていうのはすごくしっくり来た。それにずっとステラがシンのことを見守っていたというのがこれまた良かった。

マリュー

今回のマリューさんヤベェぐらいカッコよかった。

マリューさんといえば「回避ー!」だけど今回回避って一切言ってないんだよね。敵の攻撃に対して何々を使え!みたいな感じでしっかり指示してるし、むしろミレニアムに乗り換えてから特殊装甲で攻撃弾いてオルフェに「回避すらしないだと!?」って言われててもはや回避すらしなくなったよこの人wwwって思いながら見てた。

今回不沈艦アークエンジェル撃沈というまさかの事態に遭遇してかなりショックだったけど、そのうっぷんを晴らすかのように後半ミレニアムで無双。あれはヤマトかなにかですかね。

ミレニアムはミレニアムでマリューさんの無茶苦茶戦法を全部叶えるスペックがあるし、ノイマンは相変わらず化け物操縦でレクイエムは躱すわ、敵陣に単騎特攻してるのにほぼ無傷だわ。マリューさんとノイマンのために作った戦艦でしょあれwその上ハインライン技術大尉とかいうさらなるチートキャラが生まれるし。

その中で、戦術バジルールと言ってナタルが使っていた戦法を使っていたり、マリューさんがブリッジ遮蔽とかタンホイザーっていう言葉を使っているのは熱かった。あの二人の意志もマリューさんは背負ってるってことかね。

あと、マリューさんが艦長になった後、アーサーがええ!?ええ!?ええ!?ばっかり言ってたけど、どうしてミネルバがアークエンジェルに勝てなかったのかを身をもって痛感してるんだろうなぁw

ミレニアム

新キャラのコノエ艦長とハインライン技術大尉がめっちゃいいキャラ。本当に新キャラか?ってぐらい馴染んでた。ハインラインなんてコズミック・イラのルルーシュとか言われてるし。

特にマリューさんたちがミレニアムをハイジャックしに来た時の落ち着きっぷりがすこ。僕の予想より2分遅かったですね。とか、出発の準備は終わっておりますよラミアス艦長。その物騒な物は必要ありませんな。っていうあのシーン好き。

ハインラインには是非ともスパロボでルルーシュと絡んでほしいですな。相性良さそうだし。ルルーシュつながりで女ルルーシュことアンジュとも絡んで欲しい。オルフェとエンブリオも絡めそうだしね。こっちは相性いいというよりは同族嫌悪になりそうだけど。

ファウンデーション

早い話がデスティニープランを導入したモデルケースだよね。

デスティニープランを円滑に進めるために、世界を導く存在まで用意していたと。究極のコーディネイターであるアコードはデュランダル議長が関わっていたのか、それとも議長の考えに賛同していたアウラが勝手に用意したのか。

少なくともデュランダル議長が死んだ後にもとんでもない影響を残していたのは間違いないわけですね。

でも同時にデスティニープランが実行された結果、その管理者はとんでもない選民思想に染まってしまった。と。

オルフェなんてキラに対して君ができるのは戦いだけだ。みたいな事を言っておきながら自分がやっているのはレクイエムを使った虐殺と恐怖政治だからな。デスティニープランが実行されたところで争いがなくなることはないということがよく分かりました。まるって感じ。まぁ、アコードたちもデスティニープランによって道を決められてしまったと言えるからある意味被害者なのかもしれないけど。オルフェはラクスを愛するっていう運命は与えられたけど、普通の人間なら日々の暮らしの中で学んでいく「愛し方」を知らずに育ったから、自分がラクスに向けている思いは全部愛で、自分はラクスを愛して、ラクスも自分を愛するのが絶対だ。ってなっちゃったわけだしね。おかげでイングリッドが可哀想なこと。

にしてもファウンデーションとアコードの事をクルーゼが知ったら高笑いだろうなぁ。人類の業が形になったような国だし。カナードが知ったらどう思うだろうなぁ。キラですら失敗作なら自分はなんなんだと。失敗作コンプレックスからは解放されているけど何かしら思うことはあるだろうしねぇ。

あと、パンフレット読んでて思ったけど、アウラ女王あれで50歳なのか。どこぞの奇妙な冒険の如く、50歳!?ってことは、ババア!?って反応をしてしまったw

あれは自分が子供で宰相の傀儡になっていると思わせて油断させる策なのか、単に若作りがしたかったのか。ていうか、コーディネイターの遺伝子調整技術を使えばあんなロリ化もできるのか・・・。少なくとも19年前は普通に成人女性だったわけだしね。

今後気になること

結局今回も平和への道筋は見つけられなかったな。まぁ、100話使ってもまるで平和が見えてこないあの世界が2時間程度で平和にできるわけがないんだけど。それでも今回も起きた事態に場当たり的に対処しただけで終わってしまった印象。少なくともキラたちの周りはより良くなっていくだろうけど。

他のシリーズもなんだかんだ平和への道は一筋縄ではいかないしね。00では人類を進化させ、AGEでは100年かかり、ユニコーンではその後に結局マフティーやらクロスボーン・バンガードやら来るわけで。

あと、結局SEEDがなんだったのかもまるで語られてないよね。作品タイトルにもなっているのに未だによくわからないという。おかげでスパロボで色々アレンジが効くというのもあるが。アコードたちがSEEDを持っていないあたり、究極のコーディネイターとSEEDは関係なさそう。そもそもコーディネイターですらないカガリでも発症するわけだし。でも、SEEDを発動したシンがアコードを圧倒してたから、キラがSEEDを持っているのはヒビキ博士が用意したアコードたちへのカウンターだったとかだったら面白そう。多分無いけど。

保志さんは皆さんの応援があれば、さらにシリーズが作られるかもって言ってたけど続編に期待かな。









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