ウルトラマンの話

作品紹介 ウルトラマンメビウス

2017年9月15日

この記事は2017/09/15に書いたものです。

第11回。

今回はシリーズ40周年記念作品ウルトラマンメビウスをご紹介。

概要

このウルトラマンメビウスはウルトラシリーズ40周年記念作品として制作されました。

その為、今までの平成シリーズは昭和シリーズとの繋がりがない世界観で展開されていましたが今作は昭和シリーズと同じ世界観で展開され、久しぶりにM78星雲と歴代戦士たちが登場しました。

この世界の地球では25年の間怪獣や宇宙人が一切出現しなかったという設定になっているのですがこの25年という期間は昭和シリーズの最終作であるウルトラマン80が放送終了してからこのウルトラマンメビウス第一話が放送されるまでの期間と同じというファンサービスとなっています(80最終話は防衛チームが自分たちだけで地球を守ると80に誓う話なのに、誓いと決意が見事に無に帰した瞬間でもある)。

その地球に25年ぶりに降り立ったウルトラマンこそ宇宙警備隊のルーキーウルトラマンメビウスです。

地球では人間の姿に擬態しヒビノ・ミライと名乗っています。平成ウルトラシリーズでは地球人とウルトラマンが一体化するパターンが主流で、ウルトラマンが人間の姿に擬態するタイプはウルトラマン80以来で平成シリーズでは初めてのことだったりします。

ウルトラの父に認められ地球防衛の任務を命じられるほどの実力を秘めているのですがまだまだルーキー。第一話では地球を守ることよりも怪獣を倒すことを優先した結果、周りの建物を盾にするといった周囲の被害を全く考えない戦い方をしてしまいました。
また、地球での常識に乏しく隊長はコーヒーが好物だからプレゼントに豆を買ってこいと言われて節分用の豆を買ってきたり、他の隊員たちとしていた覗き行為を咎められてえ?これって悪いことだったんですか!と首謀者に詰め寄ったり、ある人物が自分のしでかした失態を極秘の内に解決したいから協力してほしいと頼まれた時に事情を理解しながら隊長に連絡を入れようとしたりと天然っぷりを発揮しており、上記の節分豆の一件では「コーヒー豆と節分豆を間違えるなんて君は宇宙人かねまったく」と冗談で確信を突かれたこともありました。(宇宙警備隊では赴任先の惑星の文化や常識を教えないのだろうか。)

そんなルーキーウルトラマンとともに地球を守るのが防衛チームCREWGUYS(クルーガイズ)。

防衛チームとはいえ25年間怪獣が一切出現していなかったので隊員は全員実戦経験なし。そのため第一話で25年ぶりに現れた怪獣に立ち向かうも一人を残して全滅するという衝撃のデビューを飾ってしまいます。その後、新たに着任してきた新隊長とヒビノ・ミライとして入隊したメビウス、生き残った一人にスカウトしてきた新入隊員を加えた新生CREWGUYSとして再編成され同じくルーキーであるメビウスとの二人三脚の戦いを始めることになります。

シリーズ40周年記念として昭和シリーズとの繋がりが強く描写され初代ウルトラマンから80までのウルトラ兄弟が総出演。未熟なルーキーであるメビウスが偉大な先輩たちから多くを学び成長していくのもこの作品の見所といえます。CREWGUYSにも歴代の防衛チームたちが戦った怪獣や宇宙人の情報が全て記録されているアーカイブドキュメントと呼ばれるデータベースがあったり、地球に現れた宇宙人の技術を解析して生み出したメテオールと呼ばれる秘密兵器が存在しており、こちらも過去作との繋がりが強く描写されています。

昭和シリーズの頃は歴代戦士が客演してもあんまりな扱いになることが多々ありましたがメビウスにおける客演は非常に丁寧であり過去作を意識したシナリオや演出がなされ、特にウルトラマン80客演回はファンからウルトラマン80真の最終回と呼ばれるほどの完成度を誇っています。かつてこういうことを体験したこのウルトラマンだからこそ言える重みのあるセリフが非常に多く、私はその中でもウルトラマンジャックがメビウスに伝えたある言葉はジャックだからこそ言える大好きなセリフです。

かつてウルトラマンを見ていた子供たちと、今ウルトラマンを見ている子供たちが一緒に楽しく見れるシリーズ40周年記念作品ウルトラマンメビウスはTSUBURAYA IMAGINATIONで見放題配信中です。


INABA的おすすめエピソード

第22話「日々の未来」

CREWGUYSがウルトラゾーンと呼ばれる異空間の調査から帰還してからしばらくたったある日のこと。サコミズ隊長はミライとミサキ総監代行を伴って外出し基地を留守にしていた。外出先は引退した惑星地質学者バン・テツロウの自宅。珍しい組み合わせの3人がこれまた関係の分からない人物を訪問していることにCREWGUYSの面々は疑問符を浮かべていた。

一方、テツロウの自宅を訪れたサコミズ隊長とミサキ総監代行は挨拶もそこそこに席を外しミライとテツロウだけが部屋に残される。

語られるのはメビウスとテツロウの過去。メビウスが初めて地球を訪れた日。そして「ヒビノ・ミライ」が生まれた日。

メビウスの人間体であるヒビノ・ミライ。この姿と名前の由来が語られるエピソードです。人間に擬態しているウルトラマンは数多くいますが、その人間体のモデルが描かれたのはウルトラセブン以来の事であり、人間体で名乗っていた名前の由来まで語られるのはシリーズ初の事となります。

エピソードの重要人物となるバン・テツロウを演じたのはウルトラマンガイアのレギュラーであった平泉成さん。メビウスは平成シリーズと話のつながりはありませんが平泉さん以外にも平成ウルトラシリーズに出演されていた方々が多数ゲスト出演されているのです。

紹介動画

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